中国大手クラウドファンディング「淘宝众筹」の成功事例解説

ネットショッピング熱に拍車がかかっている中国在住バイヤーのリモートガールです。

今回は「中国のクラウドファンディング」のプラットフォームと人気プロジェクトの事例解説を行っていきたいと思います。

中国でのクラウドファンディングを考えている方はもちろん、日本での開催を予定している方も必見です。

クラウドファンディングプラットフォーム「淘宝众筹」

中国のクラウドファンディングプラットフォーム「淘宝众筹」

今回ご紹介するのは「淘宝众筹」という、EC最大手のアリババグループが運営するクラウドファンディングプラットフォームです。

「淘宝众筹」では生活雑貨からアパレル、食品、最新ガジェットまで幅広いジャンルのクラウドファンディングが日々実施されています。

最近の傾向としては、オーラルケア、睡眠、IoT家電が人気のようで、サイトのファーストビュー(=ページの1番最初に設置されている画像)にはいつもこれら3ジャンルがクローズアップされています。

それでは「淘宝众筹」で開催されたクラウドファンディングの成功事例を見ていきましょう。

中国クラウドファンディング成功事例1:IoTセグウェイ

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のセグウェイ

支援金額:10,164,364元(約1億7280万円)

支援者数:3513人

今でこそ中国でメジャーとなりつつある椅子付きタイプのセグウェイ。

こちらのプロジェクトは今から3年前に実施されたものなので、当時はかなり先進的な商品だったことでしょう。

とはいっても、新しいだけでは商品は売れません。一体このセグウェイの何が3500人もの人々の心を掴んだのでしょうか。

 

まず1つ目に注目したいのは紹介動画のシュールさ

お世辞にも素晴らしい商品紹介とは言い難いのですが、とにかくツッコミ所が多く、どうしてか最後まで見ずにはいられません。

この動画にツッコミを入れたいが故にシェアしたくなる、そんな気持ちにさせられることは間違いありません。

 

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のセグウェイ

2つ目に注目すべきなのは中国という国だからこそ、この商品が売れたのだろうという事。

日本と違い、中国はセグウェイや電動キックボードに関する利用規制が成されておらず、免許不要で公道を走る事が可能です。

実際、中国の街中ではシェア自転車に勝るとも劣らない数の電動系の乗り物をあちこちで見かけます。

更に公園やマンションの敷地内では、小学生位の子供たちがスイスイとセグウェイを乗りこなしている姿も見かけるほど、今やセグウェイは中国の都会で身近な存在となっているのです。

このような乗りやすい環境が出来上がっているお陰もあって、クラウドファンディングでの支援者が急増したのでしょう。

そんな人気も相まってか、2019年時点でセグウェイやそれに準ずる乗り物はあらゆるECサイトで購入でき、中国クラウドファンディングのトレンドとしては存在感が薄れてきているように思えます。

クラウドファンディングで爆発的に売れた商品は中国製造業の注目の的となりますので、そこから類似品が大量に出回るのは避けて通れない道なのでしょう。

ちなみにこちらのセグウェイ、現在はECサイト淘宝で4872元(約8万2千円)で一般購入可能です。

※海外への発送は対応していません

 

中国クラウドファンディング成功事例2:カメラ付ドローン

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のドローン

支援金額:16,691,443元(約2億8375万円)

支援者数:9457人

こちらはカメラが内蔵されたIoTドローン。(IoTとは:モノがインターネットに繋がることでデータを処理し、連動する仕組みのこと。)

なんと3億円近くの支援金を獲得しているモンスタープロジェクトです。

このドローンはスマートフォンと連動して操作し、撮影したデータをスマホにそのまま保存することが可能。

とはいっても、このような仕組みのドローンはすでに沢山販売されており、特段に新しい商品という訳ではありません。

ではなぜこのドローンは、クラウドファンディングで3億円近くの資金を調達することに成功したのでしょうか。

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のドローン

私の見解では、このドローンの「コンパクトさ」と「利用イメージ」がクラウドファンディングの成功に大きく寄与したのではないかと考えています。

通常ドローンというと黒く角ばっていて男性的なビジュアルを想像しますが、このドローンは丸みを帯びた女性的な見た目とコンパクトさが特徴的です。

動画や画像内でも女性が利用するシーンを積極的に起用しており、その見た目で女性客の心をグッと掴んでいるのではないでしょうか。

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のドローン

更に、ドローン×カメラの販売でよく見られる「旅行風景」「アウトドア」の撮影用途だけでなく、日常的なセルフィーでの利用を提案している点も、SNS映えを好む女性の心理をうまくキャッチしています。

ドローンがいかに高性能であるかよりも、「自分で撮ってる」感のない自然な映え写真が手軽に撮影できることの方が、女性にとって重要視されるのです。

こういった女性視点を入れる事で、本来男性向けと思われがちなガジェットの売上が予想を上回る良い例だと言えますね。

 

中国クラウドファンディング成功事例3:VRゴーグル

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のVR

支援金額:9433614元(約1億6037万円)

支援者数:2959人

こちらは世界一の規模の家電見本市と言われるCESのアジア版、「CES ASIA」にも出展されたVR。

VRそのものは新しい商品ではないはずですが、なぜ1億円超えの大成功プロジェクトとなったのでしょうか。

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のVR

その理由として考えられるのは、商品紹介動画で「CES ASIA」での利用者の声をメインに商品のポイントが紹介されている点。

中国では買い物やサービスの紹介ページよりも、実際の利用者の声(レビュー)を重要視する風潮があります。

コピー品が多い中国で「偽物をつかまされたくない」という消費者の真意がそこに現れているのでしょう。

そういった観点から、このVRゴーグルの信頼性を利用者の声によって担保することで購入へのハードルを下げることができたのではないでしょうか。

中国のクラウドファンディングプラットフォーム成功事例のVR

更に動画のサムネイル画像のキャッチコピー「眩暈(めまい)がしない」は、正に中国内のVR体験施設で多く挙げられている低評価レビューの1つであり、真剣に購入を考える利用者にとって重要なキーワードです。

というのも中国内にはVRを体験できる施設が結構な数存在するのですが、こちらも買い物と同様、アプリでの予約時に店舗のレビューに目を通すことになります。

そこでよく見かける低評価の理由が「長時間利用すると眩暈がした」というもの。

この悩みを上手く活用して、商品ページのキャッチコピーとして活かしている点がとても秀逸ですね。

 

ちなみにこちらのVRゴーグル、現在はECサイト淘宝で3299元(約5万6千円)で一般購入可能です。

※海外発送は対応していません

 

「淘宝众筹」でクラウドファンディングの支援をしてみた

淘宝众筹(中国のクラウドファンディング)で実際に購入したハンディ扇風機

ここまで中国のクラウドファンディング成功事例を紹介してきたのですが、実際に私が支援者として購入したお気に入りの商品もご紹介したいと思います。

ちなみにクラウドファンディングでの“購入”というのは、ただの買い物ではなく、“商品開発のサポーターとしてお金を投資”することで見返りに世界で一番早く、定価よりも安い価格で商品を手にすることができる夢のような仕組みです。

こうやって散財の理由を正当化できる点も、クラウドファンディングの良い所。

私の住む陝西省西安市は内陸に位置している為、年中乾燥に悩まされ、夏はじりじりと焦げるような暑さの厳しい地域です。

そんな暑さと乾燥を乗り切るのに最適なこちらの「3in1ハンディ扇風機」をサポート購入してみました。

 

淘宝众筹(中国のクラウドファンディング)で実際に購入したハンディ扇風機

USBで充電でき、卓上に設置できるだけでも優秀なのに、ヘッドを替えれば加湿器に早変わり。

かわいいクマさんの口から上記が噴射され、激しい乾燥に悩ませるお肌に直接潤いをもたらしてくれます。

 

淘宝众筹(中国のクラウドファンディング)で実際に購入したハンディ扇風機

さらに、もう一つのヘッドを付け替えれば目元を温めながら振動してくれるマッサージ器に早変わり。

パソコン作業で疲れた目を、スッキリとリフレッシュしてくれる優れものです。

 

残念ながら今回ご紹介した「淘宝众筹」は海外発送に対応していないので、中国の企業が日本へ進出するのを待つか、輸入代行会社を通じて購入する他手段はありません。

とはいえ、日本でも人気の「Makuake」さんや「Campfire」さんを始めとするクラウドファンディングサイトでは、このような商品が日々掲載されています。

それぞれの商品ページを注意深く見ていると、意外にもたくさんの中国企業による新商品があることに気付くはずです。

中国で購入するより一足遅くなってしまうと思いますが、それでも十分に先駆けの商品です。

今や中国の商品は世界市場を席巻していると言っても過言ではありません。ぜひ1度クラウドファンディングでその商品力・アイデア性に触れてみて下さい。

 

勢いを増す中国スタートアップのアイデア商品

中国のクラウドファンディングプラットフォーム

チャレンジを続ける企業と一心同体になった気持ちになれるクラウドファンディング。

勢いある中国スタートアップの日本進出は、これから益々増えていくことでしょう。

そんな中国勢に負けないためにも、日本のクラウドファンディングプロジェクトをもっと盛り上げていきたいですね!

 

リモートガール
毎月4社様限定で日本のクラウドファンディングページ製作代行を行っています。実行予定の方はぜひご活用下さい!
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淘宝众筹(中国のクラウドファンディング)で実際に購入したハンディ扇風機


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