こんにちは!中国在住バイヤーのリモートガールです。
先日仕事仲間の中国人女性と会った際、ふとした流れでお互いの国の「結婚観」について語り合いました。
そこで驚いたのが、同じアジアといえど日本と中国では結婚相手に対する考え方が全く異なるということ。
そこで今回は、中国人女性が結婚相手の男性に求める条件をご紹介したいと思います。
中国人女性が結婚相手に求める条件
中国人女性が結婚相手に求める条件1)持ち家がある
日本ではあまり考えられない「持ち家」思考。これが結婚に於いて最も重要な条件であるというのだから驚きです。
中国の若い男性が結婚に前向きでないのも頷けます。
ここでもし、当人が持ち家を所持していないのであれば両親はどうなのか?という項目が次なる条件となり、両親が家を所持している場合、結婚後の住居はおおまかに
男性側の実家に住む(6割):女性側の実家に住む(1割):賃貸に住む(3割)
といった選択肢に分かれます。
とはいえ、特別な事情でもない限り女性側の実家に同居するのは世間体が悪く惨めな印象を抱かれるのであまり好まれていないとのこと。
日本ではメジャーである賃貸暮らしも中国では少数派。
更に日本人女性が嫌煙する「結婚相手の実家に住む」という選択肢が大多数になっているというのだから驚きですね。
この点から、中国という国が共働き夫婦と祖父母による子育てが活発である所以が見えてきます。
中国人女性が結婚相手に求める条件2)車を持っている
こちらは持ち家を持っている場合、さほど重要ではなくなるのですが、もし持ち家が無い場合はせめて車は持っていますよね?という意味合いで重要視されます。
持っているのであれば、いくら位の車であるか。
高級車である必要はないが、それなりの金額であるきちんとした車であるのか。
逆に、高級車を持っているのに持ち家が無いのはなぜ???という発想になるようで、高い車を買う余裕があるなら家の頭金なり何なりに使いなさいよ、という思考になるようです。
中国人女性が結婚相手に求める条件3)仕事は高給取りである
ここでようやく日本人女性的な項目が出てきました。
必ずしもいくら以上でないとダメ!といった基準は無いようですが、子供ができても生活が苦しくない程度に稼いでほしいというのが正直なところのようです。
中国の親たちは教育熱が日本以上に高く、幼稚園から私立コース、習い事に塾に、と子供への投資は厭わない姿勢。
我が子だけ習い事にも狙った大学にも行かせてあげれらない…なんて思いをさせないように、将来の教育費に困らない稼ぎは最低限必要だと思っておいた方が良いでしょう。
中国人女性が結婚相手に求める条件4)一人っ子である
日本で長男、又は一人っ子というと将来の両親の面倒を見なくては…なんて話が出たりしますが、中国ではそちらの心配よりも両親が亡くなった後の遺産の行き先がどうなるか、という方向に目が向けられるようです。
下世話な話ではありますが、兄弟が多いよりも一人っ子の方が取り分が多くなるから、ということでしょうか。
近年では日本のような「長男より次男」的な発想も増えてきつつあるようですが、どちらにせよあくまでオプション的な条件であり、必ずしもそうでなければならないという訳でもないようです。
中国人女性が結婚相手に求める条件5)ご両親は経済的にゆとりがある
こうなるといよいよ、亡くなった後のことを見据えているのか…?と恐ろしくなってきますが、ご両親の職業までも気になる項目として挙げられています。
もし結婚相手が職を失ってしまっても、親のサポートが得られるのであれば一時的にしのげるだろう、という半ば保険のようなものでもあるのでしょう。
又は親の暮らしにゆとりがあるのなら、仕送りなど+αのお金がかからないという面で気になる所なのかもしれません。
女性側の「両親」が求めるハードルである
結婚後の生活の質が確保されるのかどうか。
愛情云々よりも、経済的に満たされているか否かが大切。
実際の所、嫁に出す側である両親がこれら5つの条件を刷り込んでいるようで、必ずしも当人の意向という訳ではないようです。
少なくとも、今回挙げた5つの条件を満たしていれば結婚相手として彼氏を両親に紹介するハードルは大幅に下がりますし、逆にほどんど満たしていない場合、結婚に賛成してもらえない可能性が出てきます。
こう考えると、日本の女性が求める条件が生ぬるく感じてきませんか?
巷ではよく、「年収1000万円以上じゃないと無理~」なんて言って炎上している女性がいますが、中国人女性の両親はそういった軽いノリではなく、1項目ずつ査定するかのように探ってきます。
1つ条件を満たさないごとに、結婚へのハードルは上がっていくと思った方が良いかもしれません。
とはいえ、本来結婚は当人同士の決め事。
親が何といおうと、2人で決断・行動すべきことです。
しかし、くだらない条件だと考えを改めるのではなく、「結婚しない」ことを選択肢に入れ始めた昨今。
男性に求められるハードルが高い上に、共働きがスタンダードである国ですから、「1人で生きていく」又は「両親と生活する」ことで完結してしまうのでしょう。
現実的に見てよほどの経済的なメリットがない限り、今後結婚という発想はマイナーになっていくのかもしれません。