こんにちは!中国・西安生まれ西安育ちの料理人、BOBです!
今回は皆さんにぜひ食べてほしい、中国の“超”ローカルな屋台グルメをご紹介したいと思います。
中国のローカル屋台グルメ「豚の内臓」
「豚の内臓」とは
「豚の内臓」とは読んで字のごとく豚の臓器を調理した料理のことで、中国の夏の軽食として人気のローカルグルメです。
日本でいう「豚足」がこの料理に一番近いと言えるでしょう。
中国では豚足だけでなく、豚の全部位(目玉、お尻を除く)を堪能することができ、写真のような大きなたらいの中に入れて売られています。
「豚の内臓」の食べ方
「豚の内臓」は醬油、ごま油、酢、等をメインに配合された秘伝のタレを掛けて食べるのが一般的。
欲しい部位を注文すればその場で食べやすい大きさにカットしてもらえ、合わせる秘伝のタレも一緒に付けてくれます。
もちろん、豚足のように丸ごとかぶりつく食べ方をする部位もあります。
一見「鳥のたたき」のような見た目ですが、味わいはやはり豚独特のコラーゲンっぽさといいますか、脂っぽいようなこってりとした味わいが口全体に広がります。
全体が金色になるまでじっくりと煮込んでいる為、何も付けなくてもしっかりとダシの味が染みていて、豚の臭みはそれほど強くありません。
部位によって味わいは若干異なりますが、全体的に脂を感じるこってり感が特徴です。
個人的なおススメは豚の「耳」。
コリコリとした歯ごたえに程よい脂が乗っていて、食べ出したら止まらない、後味引く美味しさです。
脂っこいのが苦手、という方にも試しやすい味わいですよ。
ビール好きには丁度良いおつまみになるはずです。
中国のローカルフードが手に入る場所
中国では、道沿いや建物沿いに小さな屋台が並ぶエリアが多く存在しており、そのような屋台でこの「豚の内臓」を購入することができます。
値段は1部位あたり約200円前後。
激安なのにお酒のつまみにもご飯のおかずにも持ってこい。中国人に愛されるローカルグルメのほとんどが、ただ美味しいだけでなく、安くて手軽に買えるという三拍子が揃っているのは言うまでもありません。
「豚の内臓」だけでなくその他多くの中国ローカルグルメが安くて手軽に楽しめる屋台飯、ぜひ試してみて下さいね。
中国の屋台、衛生面は大丈夫?
こればかりは個人的な判断に委ねざるを得ないのですが、中国は日本に比べると衛生面の基準が低いので、素手で食材を切ったり、マスクをしていなかったり、と気になる人にとっては許しがたい面も多くあるかもしれません。
もちろん、マスクも手袋もきちんと装着している屋台もありますので一概には言えませんが、大部分の屋台やレストランではそこまで厳しく管理されていないのが現状です。
とはいっても、日本の屋台が気にならない方であれば、然程大きな違いはありませんので試してみてほしいのが正直なところです。
それでも気になる、という方は十分に火を通した料理から試してみるのも1つの手かもしれません。
見た目は強烈だがうまい、中国ローカルグルメ
中国のローカルグルメは見た目こそ強烈なインパクトを放つものが多いですが、その香り、味は他の国では味わえない美食ばかり。
様々な香辛料を用いた味付けは、病み付きになること間違いなし。
せっかくの中国旅行で外国人向けレストラン(中国人の僕らが行かないような“エセ”中華料理店)ばかりに行くのではなく、長年国民に愛されている中国ローカルグルメを堪能して、もっと中国の料理に興味を持ってもらえると嬉しいです。
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▲今回の記事『中国人おすすめ!ガイドブックに無いローカル屋台グルメ「豚の内臓」』全編動画はこちら
中国陝西省西安市出身。料理人の祖父と父の影響で、自身もアメリカで2年間シェフとして修業を積む。現在は得意の英語を活かし、故郷西安の外資系企業で国際マーケティングを担当している。フランスで料理を勉強し直すのが夢。
記事/動画・翻訳:リモートガール