こんにちは!中国在住バイヤーのリモートガールです。
中国に行った事のある方なら1度は見たことがあるであろう雑貨店「MINISO(メイソウ)」。日本には東京をはじめとし数店舗が存在しています。
ロゴ的にはユニクロっぽく、世界観は無印良品を派手にしたような感じで、内観はダイソーっぽい。
そのせいで日本人からは「偽物」「パクリ」だと言われることもあるこのブランドの特徴について深堀していきます。
MINISO(メイソウ)は日本でスタートし、中国進出後爆速で成長した
MINISO(名創優品/メイソウ)は日本人デザイナーである三宅順也と中国人起業家 葉国富氏によって2013年、日本で生まれた(設立登記された)列記とした日本企業。
とはいっても、1号店は中国・広州であったり表記されている日本語が若干不自然であったりするため、日本発祥のブランドだと知らない人が多いのではないでしょうか。
MINISO(メイソウ)は100均の偽物でも激安ショップでもない
一番多いのが「100均(ダイソー)のパクリ企業?」という誤解ですが、商品展開としては無印良品に近い印象。500円前後の雑貨から、2000円前後のガジェットまで多種多様な商品が取り扱われています。
しかし、無印良品との決定的な違いはライセンスビジネスが1つの主軸となっていること。
今年4月には韓国の人気キャラクター「カカオフレンズ」のライセンスが付与され、メイクをはじめとするスキンケア用品、食器、バックなど、多数のオリジナルコラボ商品が販売されています。
コラボ商品からトレンド商品まで、展開力がとにかく早い
店内はMINISO(メイソウ)ブランドと記されたオリジナル商品をはじめ、ライセンスを取得したキャラクターとのコラボ商品、季節によって入れ替わるアイデア雑貨など常に入れ替えが行われている為、いつ行っても新鮮な気持ちにさせてくれます。
今のシーズンは“故宮”シリーズが新たに登場しており、中国在住日本人の中でもSNSを中心に話題となっています。
MARVEL(マーベル)とのコラボが話題になった
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MINISO(メイソウ)の勢いは韓国の人気キャラクターだけに留まりません。今一番アツイのはMARVEL(マーベル)とのコラボレーション。
実は中国では日本以上にMARVELシリーズが大人気。
恐らく今回は「MARVEL80周年記念」の波に乗る形で、コラボ商品を展開したのでしょう。
その施策が功を奏し、本場アメリカでも長蛇の列ができる程の大盛況。オープン初日に売り切れる商品も出たそうです。
流行を敏感にキャッチし、取り入れるスピードが早い
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他社とのコラボだけでなく、MINISO(メイソウ)オリジナル商品も同社の強みの1つ。
例えば、韓国でハンディファン(※持ち運びできる小型扇風機)が流行すればオリジナル商品がその夏中に店頭に並び、クレンジング商品が日本で注目されればその年中に類似型商品が並ぶ…
特にアジア圏のトレンドキャッチ力が半端なく早いMINISO(メイソウ)。
そういえばこれ流行ってるな、と思った商品は大抵MINISO(メイソウ)に行けば手に入ってしまいます。
MINISO(メイソウ)オリジナル商品も優秀なデザインが多い
コラボ、トレンド追随に加え、独自の商品開発にも余念がないのがMINISO(メイソウ)の凄いところ。
例えばこの生理用ナプキン。
通常の生理用ナプキンの外観は「白を基調としたデザイン」又は「デザインが施されていない」物が多く、見てすぐに「ナプキンだ」と分かる物なのですが、MINISO(メイソウ)のオリジナルナプキンはパっと見たところ何だか分かりませんよね?
それがミソなんです。
この“敢えてファンシーなデザイン”であるお陰で、お手洗いに行く際にナプキンをハンカチで覆ったり、ポーチをそそくさとバックから取り出さずに(むしろその動作が目立つ)済むんです…
本当、このナプキン地味にすごい!
MINISO(メイソウ)は全世界86ヵ国、3600店舗以上展開している
現在MINISO(メイソウ)は中国を中心に全86ヵ国、3600店舗以上展開する巨大企業に成長。
設立からたったの5年です。
設立当初こそ「〇〇の偽物版」だと揶揄されていましたが、実は日本人が知らない所で着々とその勢力を拡大し今では月に80~100店舗のペースで新店舗をオープンしています。
日本ブランドを巧みに利用しつつ、独自路線を開拓する強者ブランド
もはや“日本ブランド”を強調せずとも、独自の商品力と海外マーケティングの強さでその勢力を拡大しているMINISO(メイソウ)。
日本生まれ、中国育ちのこの企業の勢いは止まる所を知りません。
更に2019年は日本でも、中国ファッション、中国メイク、故宮デザイン、と中国独自のスタイルが注目されはじめています。
MINISO(メイソウ)に限らず、あらゆる中国産ブランドがこの波に乗って日本に続々と上陸してくるでしょうから、今後はそれら中国ブランドの動きも見逃せません。