こんにちは!中国在住バイヤーのリモートガールです。
今回は私が初めて北京首都国際空港を利用した際の乗り継ぎ失敗談とその対策方法をシェアしていきたいと思います。
結論:北京首都国際空港で乗り継ぎ失敗しない為の対策
1.乗り継ぎ時間は3時間以上用意すること
・・・毎日混雑する北京国際空港では30分~1時間の到着遅れはザラです。
2.荷物の場所が不安ならすぐに「Lost luggage」(=荷物案内所)に行くこと
・・・最初から荷物の場所を聞いておくと安心です。探し回る時間を短縮しましょう!
3.100ml/g以上の液体物、クリーム、ジェル容器は持っていかないこと
・・・コンビニやネットで買えるスキンケアトライアルセットなどがおすすめ!
4.中国元で小銭/細かい紙幣を持っておくこと
・・・万が一空港内のカートを利用する場面での支払いに必要です。(私は泣き顔とお菓子でどうにかなったけど、それは例外)
先に結論が知りたいという方も多いと思うので、上記が私の失敗から見出した対策方法です。
この結論に至った経緯や実際の失敗談については、以下時系列で述べていますので気になる方はご参照下さい。
予定していた中国国内乗り継ぎルート
当日のルートは以下の通り。
福岡空港→大連周水子国際空港→北京国際空港→西安咸陽国際空港
と、2回の乗り継ぎを経て目的地である西安へ行くことに。
当日は春節初日だったということもあり、福岡発の便には中国に帰省する中国人の方でいっぱい。日本人は私1人なのでは?と錯覚してしまうほど日本語を話す乗客は一切いませんでした。
福岡→大連周水子国際空港での乗り継ぎ
最初の乗り継ぎは大連。
ここでの乗り継ぎ予定時間はたったの1時間。乗り継ぎにしては短いので、かなり不安でしたが、預入れの荷物はそのまま、入国審査のみというシンプルなもので正味15分程度であっけなく手続きを終えました。
空港を見渡しても、到着した私たち以外誰もいない・・・
電気も半分消えたような薄暗い空港はとても閑散としていて、「春節は空港も休むのか??」と錯覚してしまいそうなほど。
ゲート前で約30分座って程なくして、アナウンスとともに再度機内に戻る。
大連での乗り継ぎは、何だったんだろう?というほど一瞬のできごとでした。
大連周水子国際空港→北京首都国際空港での乗り継ぎ
“鬼門”と呼ばれる北京首都国際空港での乗り継ぎ
さて、ここからが本題です。
ネット上では「鬼門」とも呼ばれている北京首都国際空港での乗り継ぎですが、大連でのあっけない乗り継ぎを経ていたこともあり、余裕余裕~♪と完全に調子に乗っていた私。
北京国際空港上空、まもなく着陸という時にふと時計を見ると予定時刻より30分オーバーしている・・・!
もともと北京での乗り換えに2時間しか猶予がなく、更に搭乗締切は出発の30分前。
つまり、到着から乗り換えまでの猶予はたったの1時間しか残っていない・・!
・・・いやいや、それでも1時間はあるんだ。
搭乗券は福岡で発行してるし、出国検査だって福岡でOKだったんだから、問題ないだろう・・・
そう高をくくっていた私は意気揚々と飛行機を降りたのでした。
北京首都国際空港での乗り継ぎ注意点1:人が多い
降りてすぐ、何やら嫌な予感に包まれます。
春節初日ということもあり、中国内での帰省ラッシュとまる被り。
あらゆる方向から到着したばかりの中国人旅行客が出現。
そこでようやく「時間が足りなくなるかも」という不安が募り、荷物受取り場所までダッシュ。
・・・が、そこには既に他の便で到着した人がうじゃうじゃ。
たとえスムーズに荷物を受取ったとしても、その後の混雑具合を容易に想像することができました。
北京首都国際空港での乗り継ぎ注意点2:広い
指定の荷物受取レーンで待機。・・・がしかし、待てど暮らせどキャリーバッグが出てこない。
到着便名と照らし合わせてみても、荷物を受取る場所に間違いはない。
職員に何度聞いても、間違っていない。
同じ場所で約30分待ちましたが、これ以上待っていては搭乗締切時刻に間に合わない!
意を決して、「Lost luggage」(=荷物が行方不明になった場合の案内所)に駆け込み事情を説明。
荷物の場所を捜索してもらったところ、
空港職員:「乗り継ぎ客専用レーンにあるみたいよ。向こうのフロアね。」
とのこと。
ぇぇっぇぇぇえええ!!!そんなのアナウンスされてないよ!!!
もし、アナウンスしていたとしても中国語でしょ!?聞き取れないよ~(涙)
という思いを巡らせながらも、時間が無いので別フロアへダッシュ!!!
どうやら私が今まで待っていた荷物レーンは、北京を終着点とするお客様専用のものだったらしい。
紛らわしい・・・><
更にその別フロアにはかなり大回りしないと中に入れず、入る前に手荷物検査が必要。
汗だくで猛ダッシュしている私も例外なく、手荷物検査を受けてようやくフロアに入場。
ようやく預け入れ荷物をピックアップ。
ここで残された時間はあと15分。
北京首都国際空港での乗り継ぎ注意点3:荷物検査が厳しい
今回持っていった荷物は、機内持ち込み荷物1つと、預け入れ荷物1つの計2つ。
どちらも日本から出国する際に検査を受けてOKをもらっています。
私自身、中国へは仕事とプライベートを合わせて10回以上行っています。保安検査(荷物検査)で何が没収されるか、何を申告しなければならないか、は理解している・・・
はずでした。
結論からいうと、北京国際空港は「液体物」に超絶厳しい!!!!!!!
通常なら預入荷物に入れておけばOK!な100ml以上の化粧品やシャンプーも、もれなく没収。
女性の皆様、北京国際空港を乗り継ぎに利用する場合、ここが最大の鬼門になりますので要注意です!!!
以下、今回リモートガールが没収されたものを記載しておきます。
・シャンプー&コンディショナー(各500ml)未開封
・スキンケアクリーム(100g)開封済・残量僅か
・洗顔ジェル(120ml)開封済・残量僅か
・醤油(200ml)未開封
たとえ日本の出国時に検査に通った預入れ荷物だったとしても、北京国際空港での荷物検査でもれなく没収されてしまいます。
注意したいのは、残量が僅かだとしても容器が100ml(100g)以上であればNGであるということ。
そして、液体だけでなく、ジェルやクリームもNGであるということ。
逆に言えば、99g以下の容器に小分けしていれば没収されないということです。
証拠として、1カプセルに1mlしか入っていないヘアオイル「エリプス」を大量に袋に詰めていたにも関わらず没収されることはありませんでした。
その他、化粧品のサンプル(10ml)やクラランスのフィックスミスト(50ml)も無事でした。
今まで高くて容量の少ないデパコスはあまり使っていませんでしたが、今回ばかりはデパコス様に救われました。
(ありがとう!君たちの容量が少ないお陰で、スキンケアを丸ごと没収されずに済んだよ・・・)
そして、その機能性だけじゃなく、北京国際空港の鬼検査も華麗にパスするエリプス様。本当にありがとう!これからもずっと使い続けるよ!!!
エリプス様については「バリ島生まれのヘアオイルellips(エリプス)が旅行好きの女性に人気な理由」で熱く語っておりますのでどうぞ!
北京国際空港での荷物検査で気を付けるべきこと
この検査で何度も何度も再検査を要され、かなりの時間を消費してしまったので、更に補足。
北京国際空港の荷物検査は「疑わしきは罰せよ」スタイルですので(※実際に罰せられる訳ではない)
検査員が気になったら、それが何であるかが判明するまで何度でも中身を捜索&再検査させられてしまいます。
先ほど申し上げた通り「液体物」にはかなり敏感であるようなので、たとえ100ml/g以下であっても十中八九中身の開示を求められるでしょう。
日本語はもちろん通じませんし、英語も通じない。いくら説明しても、検査員に実物を見せて納得してもらうまではOKになりません。このやり取り時間がかなり無駄!
というわけで、疑われる可能性のある液体物・ジェル・クリーム類は1つの袋に入れてあらかじめ外に出しておきましょう。
他にも、スマホの充電器やカメラ、PCも漏れなくチェックされるので、それらも同じくバックから出しておくことをオススメします。
結果:搭乗時刻を5分オーバー。人生初の乗り継ぎ失敗
なけなしの英語力で喚きちらした末、怒涛の荷物検査が終了。
搭乗ゲート締切時刻まであと2分。
目的のゲートは遥か向こう。10kg以上の荷物を引いて走っていては間に合わない。
そこで、暇そうにしていた空港の車?(よく人を乗せて空港を走っているやつ)に事情を説明して乗り込む。
いや、小走りした方が早いかも?と思うほどのスピードでゲートまで運転してくれたお兄さん。
途中で、
お兄さん「あの、これタダじゃないんだよ」
と言い出したので、咄嗟に持っていた中国元の小銭と日本の駄菓子を差し出す私。
その額の小ささに苦笑いしつつも、無事にゲートに送り届けてくれた優しいお兄さん。
・・・が、時すでに遅し。ゲートには誰もおらず、飛行機への扉は閉ざされていました・・・。
「NooooooooooooooooooooooooooooooooOOOOOOOOOOO!!!!!!(涙)」
ドラマかよ!!とツッコミを入れたくなるほど豪快に叫び、涙し、お兄さんに扉を開けるように説得(無理w)。
さすがに可哀想だと思ったのか、先ほど渡したお菓子をそっと返してくれたお兄さんは、
お兄さん「僕にはどうしようもできないから、とりあえず戻ろう。」
と苦笑いしながらもカートで検査場まで引き返してくれました。
こうして、リモートガール人生初の飛行機乗り遅れ劇が、静かに幕を閉じたのでした。
これだけ何度も中国に行っている私が・・・こんな形で中国から突き放されるなんて・・・しかも首都、北京に深夜独りぼっちで取り残されるとは・・・。
(↑完全に自己責任)
北京首都国際空港で乗り継ぎする際の注意点まとめ
1.乗り継ぎ時間は3時間以上用意すること
・・・毎日混雑する北京国際空港では30分~1時間の到着遅れはザラです。
2.荷物の場所が不安ならすぐに「Lost luggage」(=荷物案内所)に行くこと
・・・最初から荷物の場所を聞いておくと安心です。探し回る時間を短縮しましょう!
3.100ml/g以上の液体物、クリーム、ジェル容器は持っていかないこと
・・・コンビニやネットで買えるスキンケアトライアルセットなどがおすすめ!
4.中国元で小銭/細かい紙幣を持っておくこと
・・・万が一空港内のカートを利用する場面での支払いに必要です。(私は泣き顔とお菓子でどうにかなったけど、それは例外)
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さてさて、今回の北京国際空港乗り継ぎ失敗劇。
タイトルに記載している「エアチャイナ」(=中国国際航空)は何ら関係無かったのですが、格安かつ北京経由での便が多く存在するので念のため記載しておきました。
決してこの航空会社に非がある訳ではありませんが、乗り継ぎ時間「2時間」というのは北京首都国際空港を初めて利用する外国人にとってはかなり無理のある時間設定です。
皆さんも私のように空港で涙しないためにも、十分な時間と準備と心構えを持って挑んでくださいね!
中国国際航空(Airchina)補足:交渉すれば次の便が減額になる(かも)
先日、中国国際空港を利用して西安に来た知人が、まさかの上海経由での乗り継ぎに失敗。
従来の乗り継ぎ予定時間は2時間だったそうですが、到着遅れや保安検査での渋滞に巻き込まれ結局出発の45分前に搭乗口にたどり着かなかったそう。
中国語が話せない為、ダメ元で英語交渉を試みたところ、次の便の航空券を半額に値切る事ができたそうです。もちろん、一筋縄ではいかず30分近く強気の姿勢で交渉したそうですが…!
上海や北京のように混雑する空港での無謀な乗り継ぎ時間設定及び遅延による乗り継ぎ失敗に対して、泣き寝入りせずにカタコトでも強気の交渉をして損はないという事ですね。
この記事を読んでいるみなさんはきっと余裕を持った乗り継ぎ時間設定をされると思いますが、もしもの事が起きた際はぜひ交渉してみて下さい。(減額・返金の保証はできませんが)
果たしてこの後、深夜独り、北京国際空港に取り残された私は目的地の西安にたどり着く事ができたのでしょうか・・・?
気になる続きは『【中国東方航空】平民が無料でファーストクラスにアップグレードされた理由』
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