
こんにちは!リモートガールです。
最近、私が住んでいる中国・西安市の至る所で目にするこの自動販売機。
今年の春節で初めて目にしてからというものずっと気になっていたので、実際に試してみました!
運試し型自動販売機「LUCKY BOX」

その名も「LUCKY BOX」。
いかにも運試し的なネーミングで、何だか試してみたくなる。
以前春節で見かけた時も、多くの人がごった返している中、10代から20代の若い女性がこぞってチャレンジしている様子が印象的でした。
こういった運試し系は、やはり女性に人気なのでしょうか。
そうこう考えている内に私の身体も自然と引き寄せられてしまい…
1回500円の運試し

気づけばどのBOXにしようか…と悩んでいる自分がいました。
自動販売機右側にあるモニターから、BOX番号を選びます。
どのBOXも一律30元。日本円にして約500円ちょっと。
支払いはQR決済のみ

何が出るか分からない箱に500円は高いな…と一瞬迷いましたが、支払い用のQRコードが出た途端にその迷いは消え去りました。
現金払いだと、「小銭がない」とか「お釣りが重い」といった小さな障害が購入をストップさせるきっかけになってくれるのですが、キャッシュレスが浸透している中国では不思議とそういった感情が湧き起らない。
というか、ネットショッピングのような感覚でサクサク決済が完了してしまうので、お金が減っていく感覚が現金よりも薄れているような感覚です。
完全キャッシュレスであるということが、私の金銭感覚を徐々に蝕んでいるような気がしてなりません。

そんな疑心暗鬼に陥りながらも、無事にLUCKY BOXをゲット。
手に取った瞬間のその箱の軽さに嫌な予感しかしませんが、開封したい気持ちが高まります。
1等賞にはiPhoneも!夢のある「大当たり」

ちなみに中身には1等賞から3等賞までのいわゆる「大当たり」商品も入っているらしく、現在の残り個数も表示されています。
1等賞はiPhoneXR
2等賞は任天堂Switch/Beatsのイヤフォン
3等賞はDiorのリップ
これらが全国のLUCKY BOXのどこかに点在しているというのです。
よく考えてみれば、中身が見えない箱に対してどうやって大当たりの“残りの数”を抽出しているのでしょうか。
予め設置する場所をマシンに組み込んでいるのか、そもそも大当たりなど存在しないのか…
真相は不明です。
そもそもこのラインナップを見た感じ、私の箱の軽さから推測するに大当たりでないことは確かです。
くじ引き結果は・・・

保冷バッグ兼お弁当袋をGET。
これが500円・・・は高すぎる、という訳で今回は見事に大ハズレ。
普段商品買い付けをしている身から推測するに、原価は100円あたりでしょうか。
商品は簡易包装で箱に詰めるだけ。1回あたり約400円の利益が出るのはなかなか良い商売ですね。
「くじ引き×自動販売機」日本でも流行りそう

当初は春節限定のサービスだと思っていましたが、こちらに移住してからというもの、大型ショッピングモールや映画館、スポーツセンターなど、様々な場所に設置されていることが判明。
今回ご紹介した「LUCKY BOX」の他にも「MR.WISH」や「TIGER SHOP」など様々なメーカーの機種があるようで、女性にターゲットを絞り込んだコスメ専用機などもありました。
これら全てに共通しているのは、「ちょっと時間を持て余す」スポットに置かれているということ。
日本でもこんな自動販売機があれば若い世代(特に女性)にハマりそうですよね。
今回のようないわゆる“ハズレ”を入れるのではなく、売り出したい企業のサンプルや新製品を入れてみたり、工夫次第では企業のプロモーションにもってこいなのではないでしょうか。
YouTuberが好みそうなネタなので、あわよくば+α無料で紹介してもらえたりして。
そこにLINE Pay / paypay辺りのキャンペーンを組み合わせて現金を使えない仕様にすれば、キャッシュレス化にも貢献できそう。
ただのくじ引きBOXだと侮るなかれ、使い方によっては面白くなりそうなこの自動販売機。
どなたか日本で普及させて下さる方をお待ちしています。