你好!生まれも育ちも中国・西安のBOBと申します。
今回は中国・西安で見つけた「顔認証決済」対応の自動販売機の使い方とその様子をお届けします。
本当に財布もスマホも不要なのか?中国人でなくても使えるのか?簡単にできるのか?実際に使って検証してみました。
顔認証決済とは?
顔認証決済とは、QRコードやクレジットカードを読み込む代わりに、文字通り自分の「顔」をカメラで読み込むことで、支払情報と紐づけて決済を完了させるシステムです。
中国ではすでに多くの自動販売機がQR決済(WeChat PayまたはAlipay)に切り替わっています。
しかしこの自動販売機にはQRコードの表示が一切無いので、どうやら搭載されているカメラとモニターを使って顔認証決済をする必要があるようです。
顔認証決済自販機での購入の流れ
1.ドリンクを選ぶ
まずはドリンクに対応した番号をボタンで入力します。
すると、モニターにそのドリンクの画像が表示され、そのまま決済へと進みます。
2.カメラで顔が読み込まれる
決済の画面では、カメラに映った自分の顔がモニターに映し出され即座に認証されます。
その時間約2~3秒といったところでしょうか。
3.電話番号を入力する(初回のみ)
今回このメーカーの顔認証決済を初めて利用したため、「顔データ」と紐づけるための「電話番号」を入力する必要がありました。この電話番号は決済手段と紐づいている必要があります。
どうやらこの自動販売機はアリババグループが運営しているものだったようで、支払いは電話番号と紐づいたAlipayアカウントで行われました。
財布もスマホも不要。顔だけで決済完了!
初回のみ電話番号の入力が必要ですが、以降は顔認証だけで決済が完了するという、顔パス状態に。
もはや、財布もスマホも取り出す必要はありません。
電話番号に紐づいたアカウントに残高さえあれば、顔パスでいくらでも飲み物が買える状態になりました。
Alipayが使える人は誰でも顔認証決済が可能
どうやら今回の自動販売機はAlipayアカウントさえ有効になっていれば誰でも使えるようです。
ただし、Alipayアカウントを使う為には「中国の銀行口座」と「中国の電話番号」が必要である為、旅行者の方にはかなりハードルが高いかもしれません。
中国の自動販売機は現金の使えないQR決済がほとんどで、これからこういった顔認証決済型も普及していくと考えると、外国人は事実上中国の自動販売機を使えない状況になるのかもしれませんね。
とはいえ、そもそも中国には日本ほど自動販売機自体が多くないので、コンビニや売店で買えば済む話です。
本当に困るのは、コンビニやスーパーなどが完全に顔認証決済に切り替わった時でしょう。
その時、現金払いしかできない外国人にとってかなり不便な環境になるかもしれませんね。
おまけ:西安の無人コンビニ「天人超市」は有人だった
コンビニといえば、先日“無人コンビニ”として知られる「天人超市」に行ってきました。
こちらは京東が運営する顔認証対応コンビニです。
「天人超市」では各商品に付けられたRFIDタグと、商品そのものの画像認証、重量認証の組み合わせによって商品価格を算出、顔認証データを京東PAYに紐づけて決済が完了します。
ですが、残念ながらこの店舗は完全自動化に切り替わっておらず、支払の際はコンビニ店主の顔をお借りして支払うといったなんともシュールな結果となってしまいました。
本来は支払いブースに1人で入り顔認証決済完了と同時に出口の扉が開く、といったスマートな流れになるようです。
半無人コンビニでの購入の様子【動画】
前回の記事はこちら:『中国人おすすめ!ガイドブックに無いローカル屋台グルメ「豚の内臓」』