こんにちは!中国在住バイヤーのリモートガールです。
今回は日本人が中国でWeChat Payを使うために必要な手順と、実際の使い方について解説していきます。
■目次
中国でWeChat Payを使うには銀行口座の紐づけが必須
2019年にWeChatの規約が大幅に変更され、以前より外国人がWeChat Payを使うハードルが高くなりました。
そもそも外国人が利用するWeChatにはWeChat Pay(決済、送金)機能が初期段階では実装されていません。
以前と同様、外国人がWeChat Payを使うためにまずは「有効化」という作業が必要です。
しかし、現在この「有効化」作業は中国の銀行の口座を紐づけたアカウントでしか行えず、必然的に中国で銀行口座を開設しなければならなくなりました。
外国人による中国での銀行口座開設は容易ではない
ここで更なる変更といいますか、ここ1~2年で中国銀行の口座開設ハードルがぐっと上がっていまして、以前のように「電話番号」「パスポート」があれば開設できる時代ではなくなってしまいました。
現時点では、外国人による口座開設を受け付けている銀行とそうでない銀行がまちまちで、地域や担当者ベースでも対応が異なる為、一概に「ここに行けば開設できる!」ということが言えない状態なのです。
結論、外国人観光客がふらっと銀行に立ち寄って口座開設するのはほぼ不可能だということです。
「知人に送金してもらう」「ポケットチェンジを利用する」方法では有効化できない
以前までは既にWeChat Payを有効化しているアカウントからお金を送金してもらうまたはポケットチェンジという機械でチャージすることでWeChat Pay機能を有効化できていたのですが、2019年の規約改変によりこれらの方法は使えなくなりました。
WeChat Payを有効化する方法
ここまでで大多数の方がWeChat Payが使えない状態だと思います。
たとえ決済機能が使えなくても活用できる中国の便利アプリを『中国に行く前に入れるべきアプリ8選【用途別・VPN不要】』でご紹介していますので、ぜひご活用頂ければと思います。
さて、ここからは既にWeChat Payの有効化が済んでいて支払機能を持ったアカウントを持つ方向けの説明となります。
WeChat Payと中国の銀行口座を紐づける
まずはWeChatのマイページを開き、WeChat Payを選択。
次に、画面右上に表示される「ウォレット」を選択します。
すると「Cards」という項目が出てくるので、こちらで中国の銀行で発行された銀行カードを登録します。
登録が完了すると、このように表示されます。(下四桁のみ番号表示)
これでWeChat Payの支払い準備及び有効化の完了です。
WeChat Payでは国際クレジットカードは使えない
全く同じ要領で、試しに国際ブランド(Master、JCB、VISA)のクレジットカードを登録してみました。
登録自体はすんなりと完了。
WeChat Payに紐づけたクレジットカードで支払いを試みてみた
登録できるのであれば使えるのでは?ということで物は試しとタクシーでの支払いを試みましたが、
JCB、Master、VISAいずれのクレジットカードでも、このようなエラー表示が出てしまい支払う事はできませんでした。
配車アプリ「滴滴出行」(DiDi)は国際クレジットカードでも支払い可能
ちなみに、中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DiDi)では支払手段として国際クレジットカードを利用する事ができるので、WeChat PayやAlipayが使えない外国人観光客でも利用する事ができます。
更に、白タクや流れタクシーを拾うより配車アプリの方が安全運転かつ料金も一定ですのでそういった面でもおすすめです。
日本でWeChat Payアカウントにチャージする方法
以上のような経緯を踏まえ、WeChat Payへの残高入金は原則中国の銀行口座からの補充(または中国でクレジットカードを作る)する他ありません。
が、1つだけ裏技的な方法があります。
それが上の写真の「pocketchange(ポケットチェンジ)」という機械を使ってチャージする方法です。
詳しい内容については『ポケットチェンジで中国元をWeChat Payにチャージする方法【割引コード付】』にて解説していますので合わせてどうぞ!
※ポケットチェンジは既にWeChat Payが有効化されているアカウントでしか利用できませんのでご注意下さい。
同じくWeChat Pay関連『【検証済】日本人は日本でWeChatPay決済ができない』も合わせてどうぞ!